本編やキャラブックなんかを見ていたら、あんまりに骸の設定が気になったので、無理矢理、それを埋める捏造をひねり出してみました。
それらをまとめた総集編みたいな物語、というか、会話文になってます。


そんな訳で、一応本編踏まえてるけれど設定が暴走してます。おっけーな方はスクロール!





















本日は晴天な土曜日。
しかし、沢田家では今日も嵐が吹き荒れる。



「イーピンのプリンもランボさんの物なんだもんねー!」

「◯※▲☆!(ランボヒドイ!)」

「あーー、もう!やってらんねー!!」




(ビアンキはまだ昼寝中か…。寝起きのビアンキ&チビたちの相手をするのなんてまっぴらゴメンだし!
 ・・・こうなったら逃げるっきゃない?うん、そうしよう。それっきゃないよ。)


そしてツナは家を出た。そりゃぁもう、ダッシュだった。














そして、駅前。

「なんとなく出て来ちゃったから行くアテなんてないんだけどなぁ…。
 あれ?ここ…オープンカフェなんてあったんだー。しかも、なんかお洒落!」



なにげに見渡すツナ。するとふと、カフェに居た、あるパイナップル頭の客と目が合う。
・・ツナはなにも見なかった事にして回れ右をする。。

こん。

ツナの後頭部に何かぶつかる角砂糖の包みっぽい。ツナは気にしない。

すこん。

さっきよりも少しだけ大きな衝撃。小石かも。ツナはさらに気にしない。

すこーん。

以下略。

すぱこーん。ずこーん。ずどばこーん。

そろそろ痛そう。ツナもしびれを切らして振り返る。




「そろそろ痛いよ骸!」

「あ、やっと気がついてくれました?遅いですよー、反応。」

(あえて気づかないようにしていたんだよ!)

「せっかくなので、一緒にお茶しませんかー?」

胡散臭そうな最高の笑顔と、引きつった苦笑いとでは軍配はどちらに上がるだろう。
綱吉は逃げられなかった。











「で!なんで骸が並盛にいるのさ!」

「居ちゃ悪いですか?並盛に来るのに綱吉君の許可が必要だなんて初耳ですよ?」

「だぁぁ、もう!そうじゃなくって!何か用があったのかなーーーーって思ってさ!」

「何もないですよー。あえて言うなら、逃げて来たってくらいですから。」

「…何から?」

「おや、気になりますか?知りたいですか?」

「うん。気になるかも。知りたい知りたい。教えて?」

「素直でよろしい。最近髑髏がお菓子作りに凝っていまして。
 自宅大量にで作っては、黒燿ランドまで、たくさん持って来てくれるんです。」

「いいじゃん!俺、この前クッキー貰ったけれどとっても美味しかったよ!」

「…それはそれは、光栄です。原因は貴方だったんですね?」

「なんのこと?」

「あれは、正確には髑髏の作品ではありません。」

「…は?」

「あれ作ったの、僕なんですよ。」

「…意外—!骸お菓子作るの上手なんだねぇ。」

「えぇ、結構得意ですよ。特にムース系が得意ですね。
 しかし、それ以来、髑髏が自力で“ボスに喜んでもらえるようなお菓子”を作れるように…って頑張ってるみたいなんです。
 …普通の料理は出来ますのにねぇー…。」

「お菓子は苦手なんだ?」

「えぇ。砂糖と塩をうっかり間違えているくらいにね…。」

「それって苦手とかのレベルをこえてない!?」








おもむろに店員が現れる。
骸は二杯目の紅茶を、ツナはメロンクリームソーダを注文した。



「ガキですねぇ。」

「…うっさいな!コーヒーも紅茶も苦手なんだよ!苦いから!」

「これで将来はボスですか。先が思いやられますね。」

「なんとでも言いなよ!マフィアになんてならないし!」

「へぇ?」

「痛いのも辛いのも嫌だし、誰かが傷つくのを見るのも嫌!イタリアなんて行く予定ないし!マフィアなんか滅んじゃえばいいんだよ!」

「まさか次期ボンゴレと意見が一致するとは思いませんでしたねぇ。手を組みますか〜?」

「…契約はしないよ?てか怖いよ。ただのぼやきだと思って流しといてね…。」

「おや残念。しかし、その台詞をアルコヴァレーノが聞いたら怖そうですねぇ。」

「折角思い出さないようにしていたのに…!毎度言うたびに撃たれるんだから。俺は平凡な中学生のダメツナでいいのにさ。」

「今みたいに…ですかね?」

「うんうん。」

「マフィアを追放されて、牢獄から脱獄した奴と喫茶店でだべっていて、平凡ですか。さすが、大物は違いますねぇ。」

「揚げ足とるなよ、もう!…友達と喫茶店で時間を潰してると思えば十分平凡でしょ!」

「……………。」

「あれ?骸?」

「僕を“友達”なんて分類に置いたのは貴方が初めてですよ、綱吉君。」

「…へぇ。じゃぁ、一番乗りってやつ?」

「まぁ、そうなりますね。名誉ですよー。」

「なんかそう言われるとうれしいかも!」

「単純な脳みそですねぇ。」

「……?なんか言った?」

「あ。来たみたいですよ、飲み物。」













ツナはクリームソーダに浮かんでいるアイスを、沈めたり寄せたりして格闘している。
そんな折、おもむろにツナが骸に尋ねる。



「ずっと思ってたんだけどさぁ、骸って日本人?」

「えぇ、そうですよ。純血の日本人です。」

「ハーフとかじゃ、ないんだ。」

「ご期待に添えなくて申し訳ありませんねぇ。クフフ…。
 ちなみに、更に面白くないことを言えば、両親の職業は医者と看護婦でした。あ、堅気の、ですよ。」

「……………えええええええ!そっちの方が予想外だよ!へぇ…意外……。」

「そうですか?普通に平凡な平和ボケのあなたにとっては珍しくないんじゃありませんか?」

「うん、まぁ…そうだね。でもさでもさ、"骸"なんて文字、普通は名前に使わないんじゃない?
 …言っちゃ悪いとは思うけれど、堅気じゃないと思ったよ。」

「まぁ、“六道骸”は両親が僕に与えた名前じゃありませんからね。」

「え!?そうなの?」

「そうですよ。貴方が今自分で言ったんじゃないですか。堅気の夫婦が子供につけるような名前じゃ無いって。」

「いや、まぁ、そりゃそうだけどさ…。自分で改名したとか?」

「うーん、それも微妙に違いますねぇ。
 簡単に言うと、エストラーネオにぶっ込まれたこの右目……六道の邪眼を継承した者が“六道骸”を名乗るんです。」

「ふーん…。じゃあ、本名は別にあるわけ?」

「えぇ。でもまぁ、教えてはあげませんが。」

「ケチ。」

「当然でしょう?術師は簡単に名乗らないものなんです。」

「……そういう決まりなの?」

「いいえ。そんな事はありませんよ。
 名前とは一種の言霊ですからね。名前とはその人の本質、魂の一部でもあります。それを知った上で言霊を用いれば、他人を意のままに操る事も可能なんですよ。
 人を呪う側の人間がそれらの事をを知った上で本名を名乗るとか思いますか?」

「うぅ、そう言われると……。」




「それに…、眼を継承した時に、過去の名前はもう名乗らないと決めましたから。一種のケジメですよ。」

「…ふーん。」

「今、ここに在るのは邪眼使いの"六道骸"ですから。ちなみに、眼の記憶によれば僕は23番目の“六道骸”らしいですね。」

「へぇ、23番目……。でも、随分歴史が浅く感じるけれど・・?」

「歴史はかなーり古いですよ。封印されたり、売られ渡ったり、道楽の観賞用に保存されたり、持ち主が死んでから摘出されなかったりして、結構時間の感覚が空いていたりしていますからね。

「そうなんだ。うわ〜。」





「そうそう、そもそものなれそめとして、この眼はもともと地獄に住む鬼のものらしいです。
 地獄六道の全てを見渡し、罪人に罰を与えていた鬼。…そして、その鬼はある人間と出会う。」

「それが、初代の"六道骸"なの?」

「えぇ。まぁ、まだ厳密には“六道骸”じゃあないですけれどね。
 その人間はどうやら、輪廻を繰り返す中で毎回死ぬたびに地獄に落ちていて、ついに六道全てを制覇したようです。」

「…制覇って…………。」

「そして、その人間はまた輪廻を繰り返す。人として現世に生まれて・・また地獄に落ちて来ました。しかし、今度は生きたまま、でした。」

「…それ、どうやって……?」

「さぁ。記録には現世と地獄とを繋ぐ“道”を通った、とあります。しかも、故意に、ね。」

「どうしてそんな事!?」

「どうしても逢いたい人がいたそうですよ。
 生きた者が生きたまま地獄に行くことは生死の禁を破ることになります。死者に会うなんてもってのか。
 しかし、その人間を最初に発見したのはその鬼でした。毎度毎度、よくもまぁこんな所に来るもんだと。
 鬼はその人間に今ならまだ見逃してやるからとっとと現世に帰れ、と言いましたが人間は聞く耳をもちません。」

「…………。」

「しかし、生者が地獄を徘徊する事など許されない。
 鬼は運のいい奴だと思いながらも人間を現世へと強制的に帰します。が、人間がそれでは納得する訳がない。折角命あるまま現世へと戻されたというのに、事もあろうに鬼に攻撃を仕掛けました。人の世において地獄の鬼が生ある者に勝てる訳がありません。
 しかし鬼はその死をもって“現世と地獄とを結ぶ道”を閉じてしまいます。人間は嘆き悲しみましたが……ある事に気がつきます。」

「ある事?」

「えぇ。」

「鬼の死体は、現世では在れずに消えて行きましたが、なぜか右目だけが残ったそうです。人間はそれを手に入れ、自分の右目を抉り、それを入れた。そして鬼の眼にに宿された地獄を見た……。
 それを引き金に人間の魂に刻まれた六道の記憶を呼び起こした、と。
 その後、その人間の魂は眼に取り込まれた……喰われた、みたいですね。
 ちなみに、歴代の“六道骸”は例外無く皆、最終的には眼の餌食になってます。」

「……餌食って、なんか怖いよ。じゃあ骸も……そのうち喰われちゃう、訳?」

「それは……。多分僕が喰われる事は多分ないとは思いますが。」

「あんまり聞きたくないけれどそれ、根拠ってある?」

「一応ありますよ。それなりに。
 そもそも“六道骸”というのは“六道の眼に取り込まれし怨念を背負う生きた亡骸”の意です。
 眼の力は、人間が一人で背負うには大きすぎる。継承者のほとんどは力に溺れ、弄ばれ、飲み込まれて行きました。怒り、悲しみ、嘆き、憎しみ・・莫大な負の思念をもって、ね。
 蓄積された思念は、あらたな“継承者”の精神を蝕んでゆきます。
 僕も例外なく眼に込められた思念に蝕まれていましたが…、ある時を境に“思念の侵略”は一切無くなります。」

「なんで………?」

「そりゃぁ、どっかの誰かさんがキレイさっぱり焼いちゃったおかげですよ。」

「あ…………えっと……その…あはははは………………。」

「一応、感謝してるんですよ?今までは四六時中恨み辛みが頭の中に直接響いて来てたんですから。」

「ど…どういたしまして……。でもそれは、本当に辛そうだね…。」

「えぇ。本当にうるさかった。正直な話、次の誕生日まで正気を保てない、と思ってましたからね。」

「!」

「……そんなに驚くような事ではありませんよ、綱吉君。
 人が狂うのには一瞬あれば十分です。ただ、訪れるその一瞬までどれだけ踏ん張れるか、ですよ。問題はね。」

「…良かったよ。俺が怨念を焼いたのが、骸が狂う前で……てか、そんなに早く狂っちゃったら野望達成出来なくない?」

「だから急いでたんですよ。早く裏社会の中枢に根を張って、崩しにかからねばと。
 ……もう少し早く脱獄して、アルコヴァレーノが来る前の貴方に逢えればもっと良かったのですがね。」

「………………。俺今、久しぶりにリボーンに本気で感謝したかも。
 でも、リボーンが来る前の俺は十代目候補じゃ無かったんじゃない?しかも、リボーンが居なかったら、骸も狂っちゃってたかもなんだよ?」

「…綱吉君。こういう言葉、知っていますか?」

「?」

「“終わり良ければ全て良し”」

「あ、知ってる知ってる!……って…今!ごまかしたでしょ!」

「おや?知ってたんですね?良かった良かった。てっきり知らないかと思ってしまいましたよ。」

「そのくらい知ってるよ!もう!」

「じゃ、これは知ってますか?All's Well That Ends Well.・・分かりますよね、このくらい。」

「……俺日本人だもん。」

「あ、分かりませんか。おバカさんには少々キツかったですかねぇ?」

「嫌味だ。すごく嫌味だ。オレが万年赤点のダメツナだって知ってるくせに。」

「難しく考えるからですよ。まずAll's Well。Allは全て。Weiiは良い。Endの意味くらいは分かりますね?」

「……それってもしかして、“終わり良ければ全て良し”!?」

「そうです。ちなみに、シェイクスピアの戯曲ですよ。」

「へー!そうなんだ!骸、頭いいね!(てか、わざわざ英語で言い直さなくても…。そこまでして嫌味的に言いたかったのか?)」

「当然です!僕は完全無欠ですから。」

「……でもさ、いつ勉強したの?」

「最近は割と図書館を利用したりしてますよ。ランチアのファミリーに居た頃に、読み書きとイタリア語は習いましたし、英語と日本語は両親が生きていた頃に覚えました。
 他にも、眼の記憶を辿れば何処までも知れますよ。」

「…じゃあ今は三か国語使えるんだ…………。」

「四です。…昔アフリカに居ましたから。アラブ語も日常会話程度なら出来ます。」

「へ?なんでなんで?なんか突拍子も無いんだけど?」

「興味津々ですねぇ。」

「うん。俺日本から出た事ないし!獄寺君は・・なんか聞きづらい雰囲気だし!」

「……ま、いいでしょう。今日は僕もヒマだし。」

「やったぁ!」





「僕が昔、アフリカに居たのは、両親がアフリカに居たからですよ。何でも、海外ボランティアに参加してたんだとか。」

「へぇ……。(この、ものすごく性格の悪い息子からじゃ想像つかないや。)」

「何か失礼な事を考えてそうですね・・。まぁいいですけど。
 彼らが派遣された村はど田舎でど貧乏で・・おまけに紛争に巻き込まれる可能性の高い場所だった。
 僕の両親はそこで知り合って……現地で生まれたしいですよ、僕。」

「じゃぁ、そこの村にしばらく住んでたんだ?」

「えぇ。公用語は現地の言葉とアラブ語でした。そして、僕の5歳の誕生日にに日本へ帰国する事が決まってました。」

「……?」

「小学校ですよ。」

「……あぁ!」

「当時は憧れてましたよ〜、日本。荒野と家畜と沼しか無いような泥臭い村でしたからね。ハイテク近代国家なんて想像もつきませんでした。
 しかし、楽しみにしていた帰国の前に、ある事件が起きます。」

「ある事件って?」

「民族紛争に巻き込まれて村が丸焼けになっちゃったんです。」

「なっちゃったってそれ!大丈夫だったの!?」

「そこで死んでたら僕、ここに居ませんよ。」

「そりゃぁそうだけどさ!でも…!」

「両親は死にました。燃えて崩れた家で、僕を庇って下敷きになりました。」

「あ………。」

「村が全て焼けて、何もなくなって・・僕の他にも何人か生き残りは居ました。ほとんどは子供でしたね。
 丁度、水汲みだったり、所用で村を開けていた者達です。
 しばらくは廃墟の村で呆然としたり、泣いたり、血縁者の墓を作ったりしていましたが、ある日外から客が来ます。」

「客って?」

「行商人ですよ。彼は残された子供達を廃墟の村から街へと連れ出しました。」

「……そこから、別々に生きる事にしたんだ?」

「いいえ。彼は人買いに僕らを売りました。」

「え!?」

「人間の需要って結構あるんですよ?ちなみに僕はこの後エストラーネオに買われ、今に至りますが……。
 いい値段で売れたっぽいですよ。日本人の子供がが市場に出るなんて珍しかったんでしょうね。」

「…………。」

「我ながら、ここまでは散々な人生だった気がしますよ。」

「なんか、悪い事聞いちゃった気がする。ゴメン。」

「…綱吉君。もう一度言いましょう。」

「?」

「“終わり良ければ全て良し”ですよ。」

「あのさ……本当にそう思ってる?。」

「……………………いいえ。」

「………。」

「………………まだ終わってません。」

「は?」

「だって、まだ始まったばかりでしょう?………………………綱吉君の栄光のマフィア人生。」

「だから!マフィアになんかならないの!俺は!しかも何、栄光って!」

「綱吉君、"栄光"も知らないんですか?頭、大丈夫です?」

「そこちがーう!俺は!マフィアになんかならないって言いたかったの!」

「無理ですよ。アルコヴァレーノが居る限り。」

「がんばるもん!絶対にならないし!」

「この僕が "わざわざ自分で"嫌がらせしまくって、嫌味言いまくって楽しんであげますから。地に伏して感謝しなさい。
 きっと楽しいですよ。……………僕が。」

「うわ、むかつくー!てか楽しむのお前かよ!」

「しかし……、こんなにお馬鹿な上司を持つと苦労しそうですねぇ。僕、お先真っ暗ですよ。」

「ヒドイ!しかも、俺マフィアになるの決定済みー!?てかお先真っ暗って、この場合俺の台詞じゃない!?」

「君に先んじて言ってあげたのです。感謝されこそすれ、文句を言われる筋合いは無いですよ。」

「なんか屁理屈言ってるー!!」

「おもしr………いやいや、可愛いですよ、綱吉君v」

「むりやり流したー!」









彼らがそんなやり取りをしていると、オープンカフェの脇を通り課かかる人影が一つ。ゆっくりツナと骸に近づいて行く。そして、



「あらツッ君と…新しいお友達?」

「あ、母さん!」

「おや、綱吉君の……。初めまして、六道と言います。」

「あら。はじめまして。綱吉がいつもお世話になってます。」

「いえいえ。こちらこそ、綱吉君にはいつも楽しませていただいてますよ。」

「まぁ、ご丁寧に。」

「母さん!・・買い物行って来たの?」

「えぇ。今日はみんなで焼き肉よ!」

「マジで!やったぁ!」

「良かったら、六道君も一緒に食べていかない?」

「よろしいのですか?」

「こういうのは人数が多い方が楽しいのよ。」

「…それでは、お言葉に甘える事にしましょう。」

「それじゃあツッ君、あんまり遅くならないうちに帰って来てね。」

「うん、わかった!」








「そうだ骸、犬さん達は呼ばないの?」

「あんまり大勢で来られても迷惑でしょう?」

「そんな事ないよ。ウチ、普段から人の出入り滅茶苦茶多いし。居候も増加する一方だし。いまさら4人や5人増えても気にならないよ。」

「いや、そこは気にしましょうよ。」

「うーん。昔は気になったけれど今はねぇ。獄寺君とか、当たり前のように居たりするからねぇ。あ、毎日じゃないけど。」

「当たり前のようにって…。」

「あ、そうそう。ウチの焼き肉は、本当に戦場だから。」

「と言うと?」

「まず、強敵はリボーンとビアンキ。あいつら、焼けたら片っ端から食べてくから。しかも、超早くて・・まさに公園のカラスみたいに。
 おまけに、うっかり妨害でもしたら、すかさず撃ってくるし、ポイズンクッキング顔面に来るし…。」

「いつも餌食になってるんですね……。」

「…うん。流れ弾がランボの方に行ったりしたら、泣きながら手榴弾投げて来たりするしね。」

「…………。」

「でも、リボーン、ビアンキはまだいい方だよ。あいつら、結構早いうちに満腹になってくれるから。最大の敵は…父さんだ。」

「家光さんですか?…あまり凶悪なようには見えませんでしたけれど?」

「……普段はただのダメ親父だけど、胃袋がね。怪物級。しかも……焼けても焼けなくても…生でも食うから。」

「そりゃぁまさに怪物……。ならば、絶対に犬達は呼ばない方がいいですね。僕の取り分を減らさない為にも。」

「…あくまで自分最優先なんだ。」

「えぇ。彼らも勝手に何か食べてるでしょうし。」

「……………そろそろ行こうか。」

「そうですね。もう、いい時間ですし…。」








その後、沢田家における焼き肉戦争において、骸はなかなか奮闘するが、ツナはポイズンクッキングの餌食になって沈没するハメになる。



おわり☆


冒頭の通り、キャラブックの骸様にツッコミが多発したのでつじつま合わせをしてみたもの。
そして、以降私が描く世界観における骸の基本設定になったお話。

だってさー骸様ツッコミ所ありすぎ。
一番気になったのはやっぱり、イタリア出身なのに日本名。しかも漢字は訓読み。
明らかに能力と名前が合致しているのに、その能力はエストラーネオによる後天的なモノだとか。
彼の眼は元からで憑意弾の実験体だったんだよ!と考えればまぁいいような気もするけれど。
(アニメじゃ目の傷跡なかったし…。)
でもやっぱり原作を見ると、納得できない…。

輪廻がどーとか言ってたけれど、眼が手に入るまでは彼もきっと普通の子供だった事を考えると…。
わけわからんね。
伏線かしら。まさかね。


ここでどーにもならなかった所をまとめるために、後で別のお話書いてます。
どっかにあるから、そのうちたのしんで、ね?