ハル&クローム→ツナです。ラブいってゆーか、べた惚れです。
それでいいですか。
ダメだったらブラウザバックかendキー押してnovel!をクリックして下さい。
ツナは原作的なカンジです。わりとね。
今日は何もない平日。
そんな並盛中学校に終業のベルが鳴り響く。
「今日も一日、終わったぁ…。」
「ツナ、お疲れさん。」
「山本もね。」
「俺、五時間目に居眠りしてさ、起きたの今さっきだったさ。」
「うわぁ、すごいね。よく眠れた?」
「そりゃぁもう、ばっちり。」
「…なんか獄寺君居ないとへんなカンジするね。」
「確かにな。風邪なんだろ?」
「そうみたいだね。…ビアンキがお見舞いに行ってる。」
「そりゃ長引きそうだな。」
「うん。」
「そういえば来週、試合なんだってね。」
「そうそう…!あ、もう部活始まっちまう!」
「練習がんばってね!」
「おう!あ、そうそう。最近タチの悪い不良…というかチンピラにからまれたって話、よく聞くんだ。気をつけて帰れよ。」
「へぇ、そうなんだ。うん、わかった。気をつけるよ。」
今日は帰り道、一人か…。なんだか久しぶりだなぁ。
俺がそんな事を考えながら玄関まで歩いて行くと、黒川花に会った。
「あ、沢田。丁度良かった、お客さんだよ。」
「俺に?」
「そ。校門の所で待ってるってさ。」
「…誰だろう?」
「黒曜生でパイナップルみたいな頭した「もういい!わかった!」
もしかして骸!?なんの用だよ、まったく!
ヒバリさんが骸に気づく前に行かないと…大惨事になっちゃうよ!
並中校門なんて超公共の場で雲雀恭弥vs六道骸なんて戦いが勃発しちゃったら俺、どーすればいいのさ!惨状じゃすまないよ。校門がスタント無しスペクタクルハリウッド映画になるよ!!
それにきっと、しわ寄せは100%俺にくるんだろ?いつもの流れだと!
あの二人の戦いを止めるだなんて…ただのケンカで死ぬ気になるの、嫌だなぁ…。
とりあえず…走れ、俺。
そして、俺が必死こいて校門に辿り着くと、そこに待っていたのは…。
「クローム…?」
「ボス、お久しぶり。」
よ…よかったぁ〜、骸じゃなかった。
そういえばそうだよ。骸が来てたんなら、年上美形に目がない黒川が騒がないハズないもん。…あ、でもあいつの好みは大人ランボだっけ。
あぁ〜……なんか走って損した。
「…ボス?」
「あ、大丈夫だよ。そういえば会うの久しぶりだね。元気だった?」
「うん。大丈夫。」
「骸達はちょくちょく見かけてたけれど、クロームはあんまり見かけてなかったから、風邪でもひいたのかと思って心配したよ。」
「心配してくれたんだ。」
「最近、たちの悪い風邪が流行ってるみたいだしね。獄寺君も休みだったんだ。」
「獄寺…嵐のひと?」
「そう。あ、これからヒマだし、何か買ってお見舞いに行こうかな?」
「買い物…手伝ってもいい?」
「うん、いいよ。一緒に行こう!」
こうして俺たちは商店街に向けて歩き出す。
そういや、クロームと一緒に歩くなんてめずらしいな。
「そういえばさクローム、今日はわざわざ並盛まで、どうしたの?」
「…お礼を言いにきたの。」
「お礼?」
「うん。リングのこと。」
「あぁ…。」
今、クロームの左手の中指には霧のリング…のレプリカがはまっている。(本物を持っているのは骸だ。)
この前骸と相談して、リボーンにたのんで用意してもらった物だ。
正直、見てくれだけのものなんだけれど、まぁ、俺があんまり知りたくない”こちらの世界”では”六道骸”の名前は結構有名らしいから、”霧が誰なのかを撹乱させる”意味合いも兼ねている、らしい。よくわからんけど。
「お礼なんていらないよ!それにしても、受け取ってくれてありがとう。」
「お礼を言うのはわたしのほうだよ。うれしかったから。」
「そ…そぉ?女の子がするには、ちょっとごっつい気もするけれど…?」
「そう…かも。でも、すごく、うれしい。」
「そっか。喜んでくれて、俺もうれしいよ!」
そんな話をしていると、遠くから…
「…十代目ぇーっ!」
「獄寺君!?なんで?」
道の向こうにはさわやか笑顔の獄寺君…ってええええええ!?
「ちょ……獄寺君、外出て大丈夫なの!?」
「はいっス!もう大丈夫です…てか家の中に姉貴が居るもんで……。」
「あぁ、だから逃げて来たんだ?」
「そんなカンジっス!ところでこの女…」
「こんにちは。」
「あぁ、クロームとはさっき会ったんだ。これから獄寺君のお見舞いに行く所だったんだよ。」
「ふーん…こいつがねぇ……。」
「最近の風邪、たち悪いらしいから…。無理、しないほうがいい。」
「ケッ!だいたい、俺が居なかったら誰が十代目をお守りするんだよ!」
「ボスのそばには私が居るから、大丈夫。」
「このアマ…!」
「ちょっと、獄寺君……。」
「みつけたわ、隼人。」
クロームにケンカを売る獄寺君の後ろには、いつのまにかビアンキが立っていて、俺たちを見下ろしてる…。(ホント、いつのまに!?)
「ぐはぁっ!姉貴……!」
「さがしたのよ。勝手にいなくなるから。ダメじゃない、まだ治ってないのに出歩いちゃ。」
「じゅう……だい…………めぇ………………!」
確実に悪化したな。今。
「…今日は帰って…寝なよ。」
「あらツナ、今日はデートなの?」
「いやいやいやいやいや!そんなんじゃなくって!クロームはただの友達だよ!」
「ふーん、そうよね。ツナじゃその子はもったいないものね。」
「……返す言葉もないよ。」
「ボス……?」
「ごめんね、お嬢さん。ツナの彼女だなんて、今とんでもなく失礼な事を言ったわ。あ、そうそうツナ、ママンに遅くなるかもって伝えといて。それとお嬢さん。その不吉な髪型はやめた方がいいと思うわ。」
「不吉…なの?」
「うんわかった……伝えとく。」
あいかわらず、すごいなぁ、ビアンキの存在感……。
ビアンキが獄寺君をを引きずって去って行く。獄寺君、御愁傷様。
「ねぇボス。」
「?どうしたの、クローム?」
「わたし、ボスの彼女でもいいよ。」
「…クローム、気を使わなくてもいいよ……。」
「わたし……「ツナさぁ〜ん!」
あ、ハルの声だ。
こころなしか、今日はいろんな人に会う日だなぁ。
「ツナさぁ〜〜〜〜ん………はひ!その女の子誰ですか!?ひょっとしてツナさん…ハルというものがありながらっ!きぃーっ!」
「この子、ツナ君のお友達?」
「わ!京子ちゃんも!」
「…あ、クロームは普通に友達だよ!!クローム、ハルと京子ちゃん。俺の友達だよ。」
「クローム髑髏。……よろしく。」
「はひ…クロームちゃんですか?変わったお名前ですねぇ…!あっ、三浦ハルですっ!ツナさんのお友達という事は、ハルともお友達ですね!」
「私は笹川京子。よろしくね、クロームさん。…あ、ねえねえツナ君、クロームさん、これから時間ある?」
…これから獄寺君のお見舞いに行こうと思ってたけど…必要なさそうだしね…。っていうか、下手すると俺も危ない。
「俺はないよ。クロームは?」
「私もない。」
「私達、これからケーキ食べに行くんだけど、よかったら一緒にどうかなって。」
「これから行くお店は、チーズケーキが絶品なんですぅ!」
…京子ちゃんに誘われた!う…うれしい…!
「行く行く!あ、クロームはどうする?」
「…行きたい。行っても、いい?」
「はひ!クロームちゃんもOKですか!うれしいです!」
「それじゃあ決まりだね!行こう!」
あはは…うれしい…京子ちゃんと一緒…。